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藍の器とは

有田焼へのこだわり

有田の町に生まれ、小さいときから有田焼に囲まれた生活を通じて、有田焼に慣れしたしんできました。
有田焼へのこだわりは、そのまま有田という風土へのこだわりでもあり、そういう環境の中で自然にはぐくまれたと思います。
小さいころの記憶にもどこかに、当たり前のように有田焼があって、四季折々の行事においてもそうであるし、大人も子供もなにかしら、焼き物にかかわる毎日を送っていました。
店を引き継いだときも、焼き物といえば有田焼しか考えられませんでした。仕入れも、当然有田焼の染付けの食器が中心でした。なぜ有田焼だけを扱うのか?染付けでも他の産地にも、それなりのものあるだろうにとたずねられることもおおくあります。今は有田焼のよさやこだわりを説明ができますが当時は、なんとなくとしか言いようがない状態で、ビジネスよりも個人的な趣味が優先してしまい、自分がいいと思うものばかりを集めてしまいました。

とはいえ、有田焼とは?何かという問いには明確に答えることはできません。有田焼の定義も定まっていないからです。青雅堂の考える有田焼とは、有田の町で作られ、有田の伝統的な製法と素材で作られた焼き物というあいまいな定義があるだけです。私が育ってきた有田町に強い愛着があるように、有田の町で作られる焼き物にも強い愛着があります。自分自身の感性に照らして良品と思う有田焼をいつのまにか選んでしまいます。この感覚と選定は、誤ったことはありません。

あえて言葉にすると、有田町の水や空気や人間によって継承されてきた伝統に基づく有田焼の感性を持つ焼き物だけを取り扱うことにこだわりをもっています。是非、有田の町にいらしていろいろな行事に残る焼き物の町の伝統を感じていただけたらと思います。 このサイトでも「有田町歳時記」と名づけたブログで有田の町の焼き物のかかわりがある行事などをご紹介していきたいと思います。

染付けへのこだわり

染付けへのこだわりをお話しするには、有田焼きの作り方に触れる必要があります。専門用語もでてきますが、できる限りわかりやすく正確に書いていこうと思います。

そめつけ【染付・染付け】とは 三省堂/大辞林 第三版では

  1. 染めつけること。また、その色や模様。
  2. 藍(あい)色の模様を染め出した布。藍染付け。
  3. 磁器の素地(きじ)に呉須(ごす)で下絵付けを施し、その上に透明な釉(うわぐすり)をかけて焼いたもの。青または紫色がかった青に発色する。中国の元代に始まり、明の宣徳年間(1426~1435)のものに逸品が多い。祥瑞(しよんずい)・古染付(こそめつけ)・呉須に大別される。

と説明されています。

一般的に有田焼の染付けは、釉下彩色の技法の一つで、白磁の透明釉の下に呉須という酸化コバルトの絵具を使い素地(きじ)に文様を描き1300℃で焼成し青く発色させた製品をいいます。「釉裏青」ともいい、中国および朝鮮では「青花」と呼ばれています。日本で染付と呼ぶのは、「藍染付け」と色合いが似ていることによると聞いたことがあります。
英語ではblue-and-whiteまたはunderglaze blue あるいはunderglaze Cobalt-blue Porcelainなどと表記されています。

藍の器

有田焼の色絵は、釉の上に赤・緑・青・黄・紫などの色をのせて文様を描くもので、代表的な柿右衛門様式では白地の青みを極力無くし完璧な乳白色の素地を実現した濁手と呼ばれる技法が用いられ、さらに金銀彩を加えた金襴手とよぶ技法が使われます。これらはいったん釉をかけ本焼成した製品に、ガラス質の色絵具を使って文様を描き発色させるために焼成します。金銀彩場合はさらに低温度の焼成が必要です。色絵の製品をよく見ると色絵の文様が盛り上がっていることがわかります。ある意味で焼き物の製造に必要な工程は釉をかけて焼成するまでであり、有田焼の色絵付けは焼き物に工芸品としての美しさと価値の追求から生まれたものとも言えるでしょう。

料理を載せる器としては、染付の青は天然の食材にはない色であるので、日本食のような彩りを大切にする料理では重宝されてきました。色絵はそれ自体が華やかで美しく器が主役になり料理を引き立てる役割を超えてしまいがちになると思います。

藍の器

染付けの面白さは、自由で多様な文様(図柄)にあるとおもいます。藍色の濃淡だけで表現される染め付けでは、墨絵やモノトーンの映像と共通する見る者の感性や想像力を必要とする美しさがあると思います。色絵と異なる遊び心のある文様も染付けの器の大きな魅力です。

青雅堂が染付けにこだわるのはこうした思いからです。

藍の器

器の名前

器の名前は、個々の製品を識別するためのものですので、窯元や店によってそれぞれつけられていたとおもわれます。従って製品の特徴が表現できて、区別できればよいのですが、慣用的に一定の命名規則が生まれ自然にこれに従うようになりました。

たとえば九州陶磁文化館の古伊万里の柴田コレクションにおける器の名前のつけ方は、[種類]+[文様]+[形]でつけられています。[種類]は白磁、染付、色絵、青磁、瑠璃釉、錆釉などの焼き物の種類を示し[文様]は、図柄や装飾デザインで○○文と表記します。
例 染付吹墨月兎文皿 (九州陶磁文化館 収蔵) [種類]染付+[文様]吹墨月兎文+[形]皿があります。

文様には、絵付けによるものや、装飾技法として彫りという釘やへらで素地を削って文様を施す技法、透彫り技法、印花という文様を刻んだ判を押して文様を素地に転写する技法、飛鉋という轆轤を使って破線状に彫りを付ける技法などがあります。

「形」は用途や形状を表すもので、皿、壺、碗、瓶、鉢が一般的に用いられます。これに大きさを表すために大皿、小皿と言った区分や八寸・七寸といった計量単位をつけます。
有田のどこの窯元や店でも基本的に同じ命名規則が用いられています。
青雅堂でも、よりわかりやすくなるように。産地(窯元)+[種類]+[文様]+(サイズ)+[形]で名前をつけています。ちなみに扱う商品のほとんどが染付なので,染付は省略しています。

藍の器

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